2024/11/18免震・耐震・制震/メリット・デメリット
日本は地震の多い国の一つでもあります。
大地震が懸念される日本では、耐震対策が注目されております。
今回は耐震対策の免震・耐震・制震に比較のメリット、
デメリットについてお伝えしたいと思います。
【免震】
積層ゴムやペアリングなどを入れることで揺れを吸収し、
建物に揺れが伝わらないように設計した工法です。
〇メリット
・地震による揺れをほとんど受けない
・構造体へのダメージが最も少ない
〇デメリット
・他の工法に比べてコストが高い
・定期的なメンテナンスが必要となる
・対応できる業者が少ない
・台風などの強風で揺れることがある
【耐震】
建物そのものの強度を高めることで地震の揺れによる破壊や損傷を防ぐ工法です。
〇メリット
・他の工法に比べてコストが安い
・強化したい部分だけ補強できる
・ハウスメーカーでも対応ができる
・耐震等級によっては大地震にも耐えられる
・地盤や立地による影響が受けにくい
・強風でも大きな揺れを感じさせない
〇デメリット
・地震による揺れを直接受ける
・地震によるダメージが蓄積される
・金物で固定されているため、地震が起こるたびに緩んでいく
【制震(制振)】
地震の揺れを抑える目的で作られた工法です。
〇メリット
・免震構造よりもコストが安い
・耐震構造よりも構造体へのダメージが少ない
・簡易的なメンテナンス
・台風などの強風を受けにくい
〇デメリット
・耐震構造よりもコストが高い
・地盤によって被害が大きくなる
今回は免震・耐震・制震のそれぞれのメリット、デメリットをご紹介しました。
今後想定されている首都直下型地震や南海トラフ地震に備えるのであれば、
免震構造の建物が望ましいかと思います。
免震・耐震・制震のメリットやデメリットをよく把握して、
最適な耐震対策を行うことが大切です。
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